Vol.30【肉のいとう】楽天が球団創設5年目で初めてクライマックスシリーズ進出を決めました。
東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、杜の都仙台のKスタ宮城で行われた試合に勝ったことにより、東北楽天ゴールデンイーグルスは、球団創設5年目で初のAクラスと、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めました。地元仙台で応援している一市民として、非常に嬉しい思いです。楽天といえば、04年のオリックスと近鉄の球団合併に伴う球界再編の中、プロ野球50年ぶりの新規球団として誕生しました。創設初年度は、戦力不足は否めず、開幕戦はなんとか勝ったものの、第2戦は0-26と歴史的な大敗でした。結局、初年度の最終成績 は38勝97敗1分け、5位にも25ゲーム差をつけられての最下位に終わりました。球団創設の初年度は、年間100敗近くを喫していました。そのときは、Aクラス入りは10年近くかかるのでは、といわれていました。
あれから、5年。野村監督のもと、個人個人が役割を果たし、チームとしても団結力が生まれ、特にオールスター後の後半戦では、なかなか負けない強いチームになっていました。地元・仙台で、球団史上初のクライマックスシリーズ進出を決めてくれてよかったと思っています。
最後に、5年間楽天でプレーしている山崎選手のプレーオフを決めたヒーローインタビューのコメントです。
●記者:今シーズン一番の笑顔が出ていると思うんですが、改めてクライマックスシリーズが決まった瞬間は?
●山崎武選手:長い年月が経ってやっとここまで来れて、今日クライマックスシリーズに出場が出来るということで、まずはホッとしております。 でもこれは第1関門で、第2関門はこの仙台でやらなくては意味がない。そのためには、ソフトバンクと熾烈な戦いをしていますから、ソフトバンクを破って仙台で戦いたいと思っていますので、皆さん楽しみにしていてください。
●記者:山崎武選手は野村監督を男にしたいということをおっしゃっています。現段階で、野村監督にメッセージをお願いしてもいいでしょうか?
●山崎武:今日胴上げしようと思ったのですが、まだ早いと…。リーグ優勝しなければ監督も喜ばないと思います。まだ優勝のチャンスがあるので、日本一になっ て監督を胴上げして、胴上げをしている時に死んでもいいと監督は言っていたので、そのくらい高く上げてあげたいなと思っています。
野村監督も胴上げされたら、野球人として最高の終わり方が出来るのでしょう。
これからも試合が残っていますので、がんばってほしいと思います。